エンペルトとたゆたうレートの波間

ポケモンのことを適当に

ジムチャレ29位構築〜ゴチうざバンドサークル〜


初めましての方は初めまして。

皆さんこんにちは、ごぶりんです。


今回は、公式大会ジムチャレンジで対戦していたらなんか上手いこといって好成績を残すことができたので記事を書くことにしました。

ヒヒダルマルチャブルミミッキュトゲキッスバンギラスがうじゃうじゃいる大会でしたね。



【使用構築】

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うじゃうじゃいたとか言いつつ自分も使うという。



【構築経緯】

そもそも自分は使用可能ポケモンのラインナップを眺めながら、「仮にゴチルゼルがいたとしてもダイマ切ったら押し切れそうなポケモン多いし、別に解禁しててもよかったんじゃねえ?」とか考えていました。

ですがそこで、ゴチルゼルがいないからこそかげふみを警戒したptは組みにくいんじゃないかなという考えにも至りました。例えば、火力の低い受けポケモンに綺麗な抜け殻を持たせるとかですね。

また同時に、「ドヒドイデがめちゃくちゃ調子に乗りそうなラインナップだな」とも思いました。

あらゆる有利な条件付けをしてもドヒドイデが対面で勝てなさそうなのは、ストリンダー、トゲキッスラプラス、ブリムオン、サーナイトドクロッグくらいでしょうか。

このポケモン達、バンギラスの受け出しがほぼ成立するんですよね。

ドヒドイデ+バンギラスのサイクルが強いんじゃないかなと漠然と考えたところで、構築を組み始めました。


まず、たまたま育成済みがいたゴチミルを採用することにしました。

ドヒドイデが調子に乗るなら、それを取っ捕まえてTOD仕掛ければいいだけですからね。

他にゴチミルでキャッチしたいポケモンは、物理受けのウインディ、零度のないラプラス、てっていこうせんで自主退場ができないジュラルドン、瞑想積んできそうな子達あたり。

型次第みたいな場合が多いので、ドヒドイデをハメハメするだけになるかもと思ってはいました。

また、強そうだと考えた物理受けドヒドイデと特殊受けバンギラスのセットも決定。


ここまでで、ドヒドイデを呼び込むことができないと思いました。

自分がドヒドイデを使う上でどんなポケモンを止めたいかと考えた時、間違いなく数が多いであろうヒヒダルマミミッキュルチャブルが該当しました。

これらを自分も採用することで相手のドヒドイデを呼び込める確率を高められると考えた上で、相手に交代読み交代などの余計な択を迫った時に安定行動を取りたいと思いました。


そこで思いついたのが、とんぼ返り持ちダルマモードヒヒダルマです。

初手のヒヒダルマドヒドイデを受け出された場面を想定しました。

こちらはダルマモードなので、技が固定されていません。ダメージ感覚がしっかりしている人なら特性に気付くと思いますが、その場合最も警戒しなければならないのは腹太鼓です。腹太鼓を警戒するなら、ドヒドイデは引くことができません。身代わり腹太鼓カムラまで考えたら、スカーフポケモンに引いて誤魔化すプレイングもしにくいはずです。

また、ダメージの少なさに気づかれず、ごりむちゅうだと誤認された場合。ゴチミルにキャッチされることを嫌っての交代読み交代、ヒヒダルマダイマ考慮の自己再生などのHP管理、毒を入れるためのトーチカなど。

どのパターンでも、とんぼ返りが安定すると考えました。

まあ、交代読み交代をされた時にはこちらのラス1がそのポケモンに強くなければならないなど問題は色々あるのですが、1つの強力な勝ち筋としてゴチミルを機能させるには、とんぼ返り持ちダルマモードヒヒダルマが最善だと結論づけました。

せっかくダルマモードのヒヒダルマを使うなら、刺さっている相手が来た時に制圧できるように腹太鼓も採用しました。


そしてドヒドイデ呼び込み隊の隊員であり、ヒヒダルマゴチミルが積む隙を作れるポケモンとして補助ミミッキュを起用することに。

最後は、それなりに数がいるだろうと考えていたジュラルドンに上から圧力をかけられる、電気と地面の一貫を切れる、ミミッキュの補助から積んでいけるなどの点を評価し、フライゴンを採用して構築が完成しました。



【個別紹介】

いつものことなのでここだけ常体。


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ゴチミル@進化の輝石

性格:臆病

特性:影踏み

実数値(努力値):136(4)-×-122(252)-96(4)-110(36)-112(212)

技構成:アシストパワー、瞑想、眠る、寝言


以前使用した個体の流用。

調整は、カムラバトンで最速100族抜き、輝石と瞑想考慮のBCD偶数だった。

今回で言えば、麻痺した最速スカーフジュラルドンと同速なので、麻痺入れたら大体抜けると考えていいはず。


ドヒドイデとかその辺をキャッチしてハメハメしてTODする。

フライゴンを選出しなくても勝てそうなpt(つまりドヒドイデ+バンギラスで立ち回り次第でなんとかなりそうな時)は余裕があるので、腐るのを承知で出したりもした。クッションにはなった。

ドヒドイデを捕まえてTODできたのは1度だけ。でも満足。

選出率6位。


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フライゴン@ピントレンズ

性格:臆病

特性:浮遊

実数値(努力値):155-×-100-132(252)-101(4)-167(252)

技構成:流星群、大地の力、気合い溜め、身代わり


積みエースその1。

ジュラルドンを意識して特殊になった。

壁も多いと考えていたので、無視できる急所連打型を採用。

実際、ヒヒダルマミミッキュが呼び込むドヒドイデと物理受けウインディに滅法強い他、ドヒドイデが火傷さえ入れてしまえばオーロンゲを気合い溜めの起点にし、壁を無視して裏にまで圧力をかけることができた

脚の遅いフライゴンは弱い派なので最速にしたが、当然火力は足りなかった。最速にしたことに後悔はしてないけど。何度も最速調整が役に立ったし。

浮遊なのがめちゃくちゃ偉かった。


トゲキッスには何もできない構成だが、どのみちバンギラスで誤魔化すしかないので気にしないことにしていた。

大会序盤はトゲキッスに隙を見せてしまうという意識が非常に強く、トゲキッス入りに選出せずに負けてしまったりしていたのだが、トゲキッスをガン無視してフライゴンを選出する方が強いことに気がついてからは積極的に選出していた。

選出率3位。


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ミミッキュ@広角レンズ

性格:陽気

特性:化けの皮

実数値(努力値):143(100)-110-100-×-145(156)-162(252)

技構成:じゃれつく、電磁波、鬼火、呪い


以前世代統一パで使った個体の流用。

調整は、C189トゲキッスのダイジェットを皮ダメ込み確定耐え。

対面トゲキッスに電磁波を入れる→ラムで治る→ジェットで皮を剥がされる→上からジェットとされても耐えて電磁波を入れられるのが強み。物理はペラい。


90%も85%も全く信用していないので、少しでも確率を高める広角レンズ。このおかげか、この子は今大会技を外してない。

起点を作って裏のエースが頑張る……というプランで戦うつもりだったのだが、使っていくうちに気がついた基本選出の安定感がヤバすぎてあまり出番がなかった。

ゴチミル同様、フライゴンが必要なさそうな時に出陣して相手をかき乱し、こちらのサイクル下での勝ち筋を押し付けることに貢献した。

フライゴンに対するドラゴン技の一貫切りに選出したことも一応ある。

選出率4位。



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ヒヒダルマ@オボンのみ

性格:陽気

特性:ダルマモード

実数値(努力値):212(252)-160-75-×-76(4)-161(252)

技構成:冷凍パンチ、炎のパンチ、とんぼ返り、腹太鼓


ただでさえ耐久のないヒヒダルマで腹太鼓をすることに不安しか覚えなかったので、以前使用したHSダルマを流用してオボンを持たせた。

一度、太鼓後にダイマラプラスを不一致ダイバーンで倒せなかったので、H振りダイマラプラスくらいは確1になるよう調整すべきだったか。

オボンとダルマモードがアンチシナジーなのは理解しているが、それよりも腹叩いただけで死なれる方が嫌だった。

構築経緯でも述べた通り、ドヒドイデを釣ることができれば最高。

序盤以外、余程刺さっている時にしか出さなかった。

序盤はptの動かし方がちゃんと理解できておらず、弱々選出をしてしまっていた。

選出率5位。


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バンギラス@食べ残し

性格:意地っ張り

特性:砂起こし

実数値(努力値):193(140)-182(92)-131(4)-×-152(252)-84(20)

技構成:ロックブラスト、10万馬力、けたぐり、ステルスロック


ダイマなし竜王戦ルールで使用した個体の流用。

その時はゴリランダーと同居していたため地震ではなく馬力。黒バドと同居していたため相手のバンギラスを滅ぼすけたぐり。

具体的な調整先はないが、特殊相手には大体受け出せる。


この子の強みは、ダイマ誘発力がとても高いこと。

ラプラストゲキッスに後投げして、ドヒドイデに即座に戻す立ち回りをよくしていた。

ラプラスは突っ張ってくることが多かったが、トゲキッスダイマで撃ち合おうとせずに交代してきたり、波導弾や草結びを撃ってきたり、はたまたダイマバトルしようとしてきたりと、人によって様々な行動を取ってきた。

それらに対し、ドヒドイデの受け出しが多くの場合で安定するので、相手のダイマをほぼ無駄撃ちさせることが可能だった。

最終手段で怯ませようとしてくるトゲキッスにも屈することなく頑張ってくれた。

選出率2位。


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ドヒドイデ@黒いヘドロ

性格:図太い

特性:再生力

実数値(努力値):157(252)-×-209(140)-73-177(116)-55

技構成:熱湯、トーチカ、自己再生、黒い霧


最強ポケモン

ダイマなし竜王戦ルールで使用した個体の流用その2。ゼルネアスの10万ボルトを耐えるように、特殊にもそれなりに厚くしていた。

それが今回、めちゃくちゃ活きた。


このルールではすごく調子に乗れる。

前述したストリンダー、ブリムオンにはマジでボコボコにされるので大人しく逃げ帰るしかない。

しかし、トゲキッスには対面黒い霧を撃ちまくって悪巧みを積ませないようにして択を発生させる仕事がある。

ラプラスにはフリーズドライを撃たせることで、バンギラスを低負担で受け出せるようにする重要な役目がある。

特殊にも厚いおかげでC172トゲキッスのサイキネをヘドロ込みで確定2耐えしたり、C150ラプラスのフリドラを自己再生で受け切れるようになっていた。

このように特殊相手にも仕事があるので、ほとんどのポケモンの前に立っていた。カッコ良すぎる。


ゴチミルが受けポケモンに対して強力な圧力をかけている(はずな)ので、受け崩しのどくどくではなく黒い霧を採用した。

上記のようにキッスを誤魔化すだけでなく、最重要役割対象の剣舞ルチャブル剣舞ミミッキュ、ダイナックルカマスジョー、腹太鼓ヒヒダルマなど数多くの積みポケモンを食い止める。

正直、このルールではどくどくよりも霧の優先度が高いと思った。


役割対象が多すぎるので、過労死しないように常に気を配って戦っていた。

負けた対戦のほとんどが、択負けなどでドヒドイデが押し切られたことによる。


サーナイトドクロッグには一度も出会わなかったのでよくわからないが、何とかなったとは思う。


熱湯の火傷率が悲しくなるくらい低かったこと以外は本当に優秀だった。

選出率1位。

出してない対戦が多分ない。



【選出パターンと立ち回り】

・フリャバンギドヒド……途中で気がついた基本選出。ヒヒダルマトゲキッス、ストリンダー、ミミッキュルチャブルラプラス、ジュラルドン、オーロンゲ、バンギラスのうち5体以上が含まれているptにはこの選出が最も強い。これらの下位互換が代わりに入っているパターンも同様の選出で勝ちに行ける。


ラプラス入りにはフリャから入っていた。初手のラプラスはバンギを経由してドヒドまで回し、ダイマしてくるかどうかを見る。撃たれるとしてもフリドラ→アリアなので余裕がある。そのままバンギドヒドでくるくるして砂ダメを少しでも入れながら、ダイマしてこないようならこちらから切ってラプラスを倒す。後はトゲキッスを誤魔化すことができればほぼ負けない。


ラプラスがいない場合、ほぼドヒドから入っていた。大体ヒヒダルマかオーロンゲ、たまーにミミッキュヒヒダルマは初手腹太鼓は切ってトーチカ。地震なら1サイクル目はフリャに引いて次のターンすぐさまドヒドに戻していた。突っ張るならダイアイス、交代にしても出てきやすいのはバンギやルチャブルトゲキッスなどなので問題ない。物理には熱湯で突撃、トゲキッスは一度霧で様子見しておけば何とかなる。幸い、スカーフトリックをドヒドに決められることはなかった。2度目のヒヒダルマドヒド対面ができてからは交代の読み合い、制した方がほぼ勝つ。


トゲキッスはドヒドに出てくることがほとんど。霧を何度か撃って巧みをケアして、バンギを一度受け出す。すぐにドヒドに引くことで相手のダイマをケアして、後はサイクル仕掛けてどうにかする。ドヒドがダイサイコも一発は耐えるので、ドヒド引きのタイミングでダイマしてくれたら再生とトーチカを押しておけば多くの場合で時間を稼ぐことができた。


オーロンゲはドヒドで燃やしてフリャの起点にする。

ジュラルドンはドヒドを対面させてスカーフではないことを特定し、隙を見てフリャを対面させて大地で押していく。

ミミッキュルチャブルはドヒドを受け出して、剣舞されていたら霧ということだけ決めてそれ以外は臨機応変に立ち回っていた。


ストリンダーもドヒドに受け出される。多くの場合でフリャ読み爆音波を撃ってきていたが、ストリンダー入りにはバンギよりもフリャのHPが大事なことが多く、ほとんどの場合でバンギを受け出していたので楽だった。一回ストリンダーにグロパン撃たれてひっくり返った。勝ったけど。


・フリャ以外から1体+バンギドヒド……クソ余裕があることの証左なのでほとんど負けてない。ヒヒダルマがいないパターンに多い。上記のポケモンに対する立ち回りはほぼそのまま。たまにミミッキュの補助技を絡めて、ドヒドで特殊を突破したりもする。


・フリャミミドヒド……たまにやった。キッスラプラスがどちらもいない場合にこうなる。ドヒドが倒されなければ勝てる。


ゴチミルバンギドヒド……ヒヒダルマのいないドヒドイデウインディ+マホイップみたいな並びの時。ゴチミルが仕事できればイージーウィンなので置いておく。役に立たなくてもドヒドの再生力クッションになる。


・それ以外……大体なんか変なptが相手。基本選出してない時点で余裕があるのでたぶん何とかなってた。よく覚えてない。



【結果】


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というわけで、最高最終レート1742で29位でした。

対戦数も残ってましたしもっと上を目指せたような気もしますが、勝ち始めてからはゴチミル使いトップの座しか興味がなかったのである程度のところで撤退しました。

とても満足いく結果になりました。

ぶっちゃけ、知り合いから「試運転に付き合ってくれない?」と誘われた時に即興で考えた構築なので、ここまで勝てるとは思っていませんでした。


勝因は明らかにドヒドイデです。

穴を掘るがないルチャブルがそれなりにいてドヒドイデへの最高打点がダイジェットだったり、出会った全てのカマスジョーがドヒドイデの弱点突く技を覚えていなかったりと、マッチング運にも恵まれていたかもしれません。

自分はドヒドイデはあまり見かけませんでしたし、皆さん攻めっ気が強く出ていたんですかね。普通に強かったですけどね、ドヒドイデ

対策しないと3タテされかねないパワーのあるポケモンが多くいたため、そちらに意識が割かれた結果なのでしょうか。

もっと見かけていたらゴチミルの圧力でビビらせることができたんですけど。

何はともあれ、勝ててとても楽しかったです。




ゴチミル使いの中でトップ(自称)やったぜ〜〜〜〜!!


自分より上の方でまだptを投稿されていない方がいるので、判明するまでゴチミル全1自称しておきます。

エゴサしまくって事実が判明したら、自称かここの文章のどちらかが消えます(真顔)。


追記:エゴサしまくったところ、たぶんゴチミル全1です。

数名ptを公開していませんでしたが、5人のうちにゴチミル使いがいる確率はかなり低いと思います。




ここまで読んでいただき、ありがとうございました。

ゴチミルがうざいバンギドヒドサイクルパーティ、略してゴチうざバンドサークル、いかがでしたか。

面白かったと思っていただけたら幸いです。


ではまた、何かの記事でお会いしましょう。