【初めに】
皆さんこんにちは、ごぶりんです。
ランクマッチシーズン21、楽しんでいるでしょうか。
自分は楽しんでます。
早速ですが今回は、シーズン前半で使っていたヤミラミを紹介しようと思います。
並びを変えた都合で自分のptからは抜けてしまったんですが、それまでかなり活躍してくれたので、誰かがこのヤミラミ使って結果残してくれないかなぁと淡い期待を抱きつつ記事を書くことにしました。
【ヤミラミを使おうと思ったキッカケ】
シリーズ10のルールをおさらいしましょう。
・禁止伝説級のポケモンを1体のみptに入れることができる。
・ダイマックス禁止。
このルールを見た時、皆さんは最初に何を考えましたか?
友人は『ダイジェット使えなくなるな』だったそうです。
俺は『アンコール+通せん坊が通るなら1体持っていけるな』でした。
早速両方を覚えるポケモンを探したところ、ルチャブルやゲンガー、そして今回の目玉ヤミラミなどが該当しました(厳密には通せん坊ではなく黒い眼差しを覚えます)。
「ヤミラミかぁ、いたずら心で先制できるから、あくタイプを除くほぼ全ての積みポケモンを咎められるな」
と考えたわけですが、最初は頭の悪い技構成でホウオウ入りのサイクルパに組み込んでいました。
ptを作って友人とフレ戦をしてボロ負けした後、ヤミラミの型の発想を自慢したくて話しました。
すると、その友人が
「そんな感じのヤミラミ使いたいなら、相手が積み技使いたくなる構築に入れるべきじゃないの?」
という至極もっともな意見を言いました。
そこで「どんなptを相手にした時に積み技で崩したくなるか」を真面目に考えてみると、受けルが該当するという結論に至りました。
受けルの弱点は、拘り鉢巻や拘り眼鏡による受けきれない超火力、またはサイクルを強引に積み技で突破されることです。
そのうちの片方を、急所被弾などのリスクに怯えることなく1体のポケモンで誤魔化せるなら充分に採用の価値はあるのではないかと考えました。
特に、ポテンシャルの高い伝説ポケモンの積み技は驚異以外の何物でもありません。
積み技を自然に採用できる伝説ポケモンを考えたところ、黒バドレックス、王ザシアン、日食ネクロズマ、ゼルネアス、ジガルデ、ゼクロム、ブラックキュレム、レックウザ、ミュウツー。この辺りが候補となりました。
受けルを組むとなれば、ラッキーやヌオーがptに入りやすいと思います。それらをまとめて処理できるという条件で絞っても、サイコショックor悪巧み黒バドレックス、瞑想アシパ日食ネクロズマ、龍舞メテドラで天然を貫通してくる日食ネクロズマ、ジオコンゼルネアス、龍舞+テラボルテージのゼクロム&ブラックキュレムとかなりの数がいます。
これらに積み技のタイミングで受け出して積み技で固定し、相手のエースを流すことを目的としたヤミラミになります。
【個体紹介】
ヤミラミ@混乱回復実(イアのみなど)
性格:腕白
特性:いたずらごころ
実数値(努力値):157(252)-95-139(252)-85-86(4)-70
技構成:シャドークロー、アンコール、鬼火、自己再生
マジで強いです。
基本的な立ち回りは、積み技使われそうだなと思った時に投げるだけ。上からアンコしてわからせてあげましょう。
ヤミラミは剣盾からアンコを習得しているんですが、あまり印象がないのかアンコは警戒されないです。エルフーンとの違いその1ですね。
ポケモンホームでヤミラミを確認すると採用されている技の上位にアンコがあるので、使っている人は多いのだと思いますが、ヤミラミ自体の使用者が少ないという理由であまり広まっていません。ただ、いたずらなのは全人類知っているので変なことされたくないという引きはされたりします。
また、シャドークロー、鬼火、持ち物の枠は選択です。自分はこれが使いやすかったのでこの構成でしたが、pt次第でキツくないこのヤミラミの役割対象もいるかと思います。その場合は都度変えましょう。
特にシャドークローは、ヤミラミでの削りを意識するのか、受け出されやすく受けルを崩壊させてくる悪ウーラオスを意識するのかで変わります。
悪ウーラオスを意識する場合は性格を図太いにしてマジカルシャインにしましょう。交代読みで叩き込めば、耐久無振り悪ウーラオスはゴツメ2回圏内に入ります。
後ほど、意識していた立ち回りを紹介します。
【被ダメ】
自分が使っていた、ムゲンダイナ、アーマーガア、ヤミラミ、バンギラス、ヌオー、ラッキーの並びに選出されやすかったポケモンからの被ダメを紹介します。
A229日食ネクロズマ(たそがれネクロズマ)のメテオドライブ:93〜111(59.2〜70.7%)
同上の地震:62〜74(39.5〜47.1%)
同上の珠メテオドライブ:121〜144(77.1〜91.7%)
A216ランドロスの地震:88〜105(56.1〜66.9%)
同上の珠地震:114〜136(72.6〜86.6%)
A182悪ウーラオスの鉢巻暗黒強打:135〜159(1/16(6.25%)の乱数1発)
A222グラードンの断崖の剣:109〜129(69.4〜82.2%)
A244ブラックキュレムの逆鱗:118〜141(75.2〜89.8%)
同上のつららばり:25〜31(15.9〜19.7%)
同上の珠逆鱗:153〜183(14/16(87.5%)の乱数1発
同上の珠つららばり:32〜40(20.4〜25.5%)
A222ブラックキュレムの珠逆鱗:142〜168(6/16(37.25%)の乱数1発)
A222ゼクロムの珠らいげき:153〜181(13/16(81.25%)の乱数1発)
C217黒バドレックスのアストラルビット:172〜(即死)
C201ゼルネアスのムーンフォース:330〜(骨も残らない)
C133日食ネクロズマ(C無補正無振り)のラスターカノン:70〜84(44.6〜53.5%)
【意識していた立ち回り】
このように、積み技を警戒していたポケモン達に対して、1サイクル目は積み技をアンコで縛って流し、2度目のサイクルでアンコを嫌って攻撃されても受け出すことはできることがわかると思います。
持ち物で混乱回復実を推奨しているのは、受け出しのタイミングで発動するしないに関わらず、自己再生を絡めるなどして木の実でHPを半分程度確保してから鬼火を当てられれば物理受けとしての役割をしっかりと果たせるからです。
当然、ラム持ちや鬼火外しは負けに繋がってしまいますが、85%を当てるだけで受けルが厳しいポケモンを見ることができるというのは大きな強みだと思います。
では、自分のptでの具体的な立ち回りを紹介していきます。同じ並びでなくても立ち回りの参考にできる部分はあるかと思いますので、是非読んでいってください。
・対日食ネクロズマ
多くの場合、初手でムゲンダイナと対面していました。何も考えずにヤミラミに引きます。
ネクロズマの行動はほぼ4つです。龍舞>フォトンゲイザー>地震>瞑想。
こちらは地震以外アンコールが安定です。鬼火読みなどで引かれるとしても押した方がいいと思います。地震の場合は、次のサイクルでの受け出しが利かなくなってしまうので自己再生を押すしかありません。
アンコールが通った場合、相手の裏を見てこちらも交代を選択します。ネクロズマに鬼火を当てられれば話は早いのですが、ほぼ間違いなく相手は引いてきます。フォトンゲイザー以外をアンコールしている場合は相手が突っ張ったとしてもデメリットはないので引きましょう。自分はムゲンダイナに引くことが多かったです。
その後はムゲンダイナの攻撃でネクロズマの弱点保険を発動させないように注意して立ち回ります。ラム持ち物理ネクロズマは自分は見なかったのと、弱点保険を発動されるとヤミラミごとぶち抜かれるので絶対に発動させてはいけません。
再びムゲンダイナネクロズマ対面ができた場合にヤミラミに引きます。ここはアンコールを嫌ってメテオドライブかラスターカノン以外撃たれたことはないです。ここで攻撃を耐えられることがエルフーンとの違いその2です。エルフーンはネクロズマに受け出しが安定しません。
上のダメ計結果を示したように、きのみでHPを半分確保してから鬼火を当てれば物理は受けきれます。一度自己再生を押して居座る意思を見せて、「もう受からないからせめてPPを削ろうとしてる感」を演出します。ちょっと時間をかけて悩んだ振りも大事です。
メテオドライブ連打で突っ張ってきたら、鬼火を打ちます。外す、ラム持ち以外ネクロズマは完封できるようになるので、立ち回りがかなり楽になるはずです。
ただし、安易にヤミラミを切らないことは大事です。龍舞されて弱点保険を発動されたらそのまま全滅させられる危険性があるので、ヤミラミをなるべく残してアンコールの恐怖を相手に押し付け続けましょう。
瞑想アシストパワー型でラスターカノンを撃たれた場合は択になってしまいます。自分はムゲンダイナのプレッシャーを絡めてラスターカノンのPPを削る動きをしていました。少し厳しいですが、勝てないわけではありません。この場合は引き先にラッキーなどがいると安心できます。選出できそうならしておきましょう。
・対黒バドレックス
ヤミラミを出す場合はラッキーとのセット選出が基本となります。
ラッキー以外と黒バドレックスが対面した時にラッキーに引きます。
交代読みでサイコショックを撃ってくる人もいれば、素直にアストラルビットを撃ってくる人もいます。身代わり宿り木を持った食べ残し型なら身代わりが多いですかね。
アストラルビットを撃たれた場合はステロなどを使う余裕がありますが、拘り眼鏡かどうかの確認のために1度突っ張る方が今後の立ち回りの参考になります。サイコショックを撃たれた場合や悪巧みをされていた場合はそのままヤミラミに引きます。
黒バドレックスがラッキー対面で押す技は、サイコショックか悪巧みか宿り木がほとんどです。特に1サイクル目は。
ヤミラミでアンコールすることで、黒バドレックスの行動を縛ることができます。攻撃技を見せていなければ宿り木固定以外はゴースト、悪技読みで確実に引いてくるはずなので、こちらも交代するのが安定です。宿り木の場合でもほぼ引かれるので交代で問題ないでしょう。同居していることの多い悪ウーラオスがよく出てきます。ムゲンダイナを対面させて圧力をかけましょう。
2サイクル目からは完全な択になります。アストラルビットorドレインキッス読みラッキー居座りかそれ以外読みヤミラミ交代かです。
ヤミラミが安全に着地できた場合、アンコールを読んで引いてくるか、交代が読まれる読みのアストラルビットなどでの突っ張りを読むかの択になります。
このように択が連続で発生してしまうため、自分は黒バドレックス入りへの戦績を安定させようとバンギラスを同居させ積極的に選出していましたが、択勝負には持ち込むことができるので一方的な負けが減ります。
バンギラスのいない受けルはサイコショック持ち黒バドレックスが厳しいので、一方的に負けないだけでも充分評価できると考えます。
・対ゼルネアス
このポケモンは、HP252振りをするだけでC197ムゲンダイナのヘドロウェーブを耐えてきます。
吹き飛ばしなどの強制交代技を持たない自分の受けルにはほぼ選出され、全てのパターンで初手ジオコントロールでした。
ムゲンダイナと対面していた場合ジオコントロールを押さなければ毒技2回で上から処理されますし当然ではあります。
それ一点読みでヤミラミを投げます。パワフルハーブジオコントロールが決まります。アンコールします。ゼルネアスが葉っぱ食っただけで逃げ帰ります。
アンコールのPP切れを狙っているのか、居座られることも何度かありました。この安易な居座りを許したくなくて自分はシャドークローを採用していましたが、鬼火スリップを入れるだけでいずれ処理できるので、最もキツい悪ウーラオスの受け出しに負担をかけられるマジカルシャインが最適解かもしれません。
ゼルネアスに関しては、これ以降のサイクルは立ち回りが安定します。ジオコントロールのチャージを見てからヤミラミを投げて、アンコールです。そこを読まれて引かれる可能性はありますが、比較的有利な状況を作り出せると思います。
自分はゼルネアスを選出されたパターンは全て勝利しています。それほどにこのヤミラミは読まれず、対ゼルネアスの立ち回りが安定します。
ちなみに、ジオコントロールという技はチャージ、効果発動のCDS2アップ、どちらにアンコールを撃っても縛ることができます。これを知っておくと立ち回りの選択の幅が生まれるので覚えておきましょう。
ヤミラミが対応できそうな他の伝説ポケモンとはそれほどマッチングしておらず立ち回りが定まっていませんが、上の3体への立ち回りがしっかりしていれば他にも応用は効くと思うので、具体的な立ち回り紹介はここまでにしておきます。
【気をつけること】
・悪タイプの積みポケ
ヤミラミがアンコールで縛ることができません。3タテされないように選出から気をつけなければ負けます。
・悪タイプの受け出し
基本無理です。交代を読んだ行動をする必要があります。ウーラオス強すぎませんか?
・ヤミラミの素の耐久の低さ
ダメ計を見てもらえばわかるんですが、多くの受けルに採用されるポケモンのように「○○の攻撃を2耐えする!」みたいな耐久はないです。過信してはいけません。火力アップアイテムを持たれていたら鬼火を入れてもギリギリ受け切れるか、という程度です。ヤミラミがいるから物理ポケモンを受け切れるといった考え方はしないことをオススメします。
【終わりに】
いかがでしたか?
現環境なら、このヤミラミは多くの仕事があります。
ヤミラミに一貫する攻撃に受け出すことは厳しいので、pt次第だとは思いますが、是非採用してみてください。
この記事を読んでヤミラミのことを知り、満足いく結果を出してくれたらとても嬉しいです。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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ではまた。