【はじめに】
皆さんこんにちは、初めましての方は初めまして。
以前別の記事を読んでくれた方はお久しぶりです。
ごぶりんです。
今回は、6世代の時に流行ったテンプレの並びが今でも強いのか検証したくなったため(建前)、特性などもなるべく過去のものに沿うようにして対戦しました。
禁伝戦飽きました(本音)。
【並び】
そもそも、6世代をやっていなかった人はその時代のテンプレなんて知らないと思うのでご紹介します。
通称、『ガルガブゲンボルトバシャスイクン』です。
呼び方の順番が前後したり、そもそも別のテンプレもありましたが、この並びはかなり流行りました(主観)。
上手い人が使えばその強さは凄まじく、マイナーパなどはほとんど滅ぼされていました。
一方でよく見る並びだったので、俺みたいな下手なプレイヤーが使うと相手の対策にボッコボコにされるという、下手くその証明書にもなる構築だった印象です。
まあ逆張りオタクなのでほとんど使ったことないですけど。
話が逸れましたが、今回はガルーラ、ガブリアス、ゲンガー、化身ボルトロス、バシャーモ、スイクンの6体を使って対戦したというわけです。
ちなみに当時はメガシンカというシステムがあり、通称メガストーンと呼ばれるポケモンに対応するアイテムを持たせることで、対戦中に1体だけメガシンカさせることができました。
ガルーラが6世代最強ポケモンになった最大の要因ですね。
このテンプレパでは、ガルーラ&ゲンガー、ガルーラ&バシャーモがメガストーンを持っていることが一般的でした。
当然、ここも当時に寄せることにしました。
【個別紹介】
ここだけ常体で。
ガルーラ@火炎玉
性格:臆病
特性:早起き
実数値(努力値):181(4)-×-132(252)-60-100-156(252)
技構成:冷凍ビーム、いびき、投げつける、眠る
便宜上、火炎玉と書いたがこれはガルーラナイト。間違いない。ほらアレだよ、空元気ガルーラ用のメガストーンだよ(適当)。
並びの順番の都合で最初に書くことになったが、型は最後に決まった。
何故こんな型になったかと言うと、誰もジガルデに勝てなかったから。
最近は最速もいるというジガルデの相手をさせるのはあまりにも不安定だが、やるしかなかった。
現在ガルーラを使われた時に最も警戒すべきなのは、襷持ちのカウンターやがむしゃらである。
少し知識がある人なら、ただのガルーラは火力がなく耐久も中途半端で素早さも別に高くはないという微妙さを理解している。
そこでもしガルーラがジガルデに死に出しされたら?
多くのプレイヤーは、カウンターやがむしゃらをスカすために蛇睨みを使うに違いない!
……身代わりなんて知らない!!そんな技はない!!
まあ冗談は置いておくにしても、龍舞型か最速でなければ、身代わりさえ残されなければ上から火炎玉を投げつけられる(前提過多)。
身代わりくらいなら全員破壊できるので、何とかなると思いたかった。
A152ジガルデのサウザンアローがガルーラに対して58〜70ダメージなので、火傷込みならA+3まで回復が間に合う。
このことがダメ計の結果判明したので、こんなヤバい型が爆誕した。
こちらが火傷していてもジガルデを安定して削るための冷凍ビーム(凍える風ではD振りの身代わりを割れない)、1ターン寝ている隙を怯みで強引に潰すいびき、ジガルデや白バドレックスを焼くための投げつける、回復ソースの眠るで完結。
こんなヤバそうな型でも、意外と活躍している。
最初はジガルデ入りにしか出す気がなかったが、ゼクロムのダイマを枯らしたり、白バドレックスを誤魔化したりと仕事が増えた。
なお、いびきのPPは18にすることで、2回ダイアタックとして使っても眠る→いびき→起床の流れを取れるようにしていた。
ガブリアス@カムラのみ
性格:陽気
特性:鮫肌
実数値(努力値):184(4)-176(204)-131(124)-×-106(4)-158(172)
技構成:逆鱗、地震、噛み砕く、岩雪崩
俺の前回の構築記事に載っている、レックウザから着想を得た型。
調整は、A244ザシアンの+1巨獣斬15/16耐え、HP4n、Sは最速カイオーガ抜きできる偶数、残りA。
HBライン105-90のレックウザがA244ザシアンの巨獣斬を確定耐えできるなら、HBライン108-95のガブリアスが耐えられない道理はないよなぁ!?となって調整した。
本当はもう少しSを伸ばしたかったが、これ以上Aを削ってしまうと地震+鮫肌ダメージで耐久無振りザシアンすら怪しくなるので断念した。
ダイアース+鮫肌ダメージでH振りザシアンも余裕を持って倒すことができる。
ゲンガーの襷を見た後でガブリアスが巨獣斬を耐えることを想定しないのか、ダイマを別のポケモンに切った後でも対面はほぼ巨獣斬だった。
それは意識して調整するに決まってるんだよなぁ。
ほぼ毎試合選出していた。
だって禁伝枠の相手できるの、大体この子しかいないし。
ついでにサンダーもガブリアスが見る。見られなければ負け。いやー勝ち負けがわかりやすい良いptだなぁ!!(ヤケクソ)
ゲンガー@気合いの襷
性格:臆病
特性:呪われボディ
実数値(努力値):135-×-80-182(252)-101(4)-178(252)
誤魔化し枠。
耐久ポケモンなどは道連れトリルで強引に相討ちにするしかない場合がほとんどなので、それを狙う。
だが、そもそも相手が道連れを読むのかどうか、さらにトリルを読むかどうかといった択の連続だったので難しかった。
選出率はとても高い。
ボルトロス@ラム
性格:控えめ
特性:いたずらごころ
実数値(努力値):155(4)-×-91(4)-188(204)-107(52)-162(244)
技構成:10万ボルト、草結び、電磁波、悪巧み
pt唯一の草技持ち。
調整は、C222カイオーガの雨潮吹きをダイマして15/16耐え。
当時は耐久振りオボンボルトロスみたいな型をよく見かけた印象だが、今の環境でオボンボルトロスは何もやることがないので別のきのみを所持。
こちらのptはカバルドンやラグラージにステロ欠伸をされているだけでズタボロにされるので、それ一点をメタったボルトロス。
カバルドンやラグラージは、今の環境で初手ボルトロスと対面した場合、負けん気珠アタッカーのダイジェットをケアするために大体が欠伸を撃ってくると考えていた。
実際そうなったため、初手で悪巧みを積んでから草結びで一撃で倒すことで、相手に火力のプレッシャーを与えつつ、相手によっては電磁波を撃って切っていた。
最速95族を抜いていればいいかなと思って控えめにしたが、最速イベルタルに抜かれているのが弱すぎたので臆病で調整する方がよかった。
一応、Dに少し振っていたおかげでC183イベルタル珠ダイアーク+砂ダメ2回をイベルタル対面ダイマすることで確定耐えできたが、わざわざ削られてやる必要もないのでただの調整ミス。
バシャーモ@電気玉
性格:陽気
特性:加速
実数値(努力値):155-172(252)-98(60)-×-90-137(196)
これは間違いなく雷パンチ持ちメガバシャーモ。
調整は、A244ザシアンの+1巨獣斬+電光石火をダイマして243/256(94.9%)耐え。
このptは禁伝がいない関係上、ダイマの切り先を間違えた時のディスアドが半端でないため、ダイマせずに加速するために守るを搭載した。
理想の立ち回りとしては、ポリゴン2やバンギラスなどのバシャーモ以外に刺さっているポケモンと対面しながら圧力をかけ、相手の引きや守るで2加速しつつ受け先を突破、後は倒しに来た相手に玉を投げつけて後続に繋ぐというもの。
役割的に積極的にダイマを切りたい訳ではないが、ダイマを切る必要があると感じた時には躊躇わないことが大事だった。
具体的には、サンダーの受け出し。
対面にインファイトが刺さっている時、相手のptにサンダーがいれば間違いなく選出されており、毎回受け出された。
それ一点読みでダイバーンを切ることが多かったように思う。対面のバンギラスにダイバーン押してた。
CSサンダーならダイナックル圏内、HBサンダーでもダイマを強要することはできたので、自信を持って選択することが細い勝ち筋を掴むために必須だったと感じている。
投げつけるは何度かダイアークとして使っており、死に出しでダイマしてきた黒バドを上から破壊したりしていた。相手の困惑が面白かった。
スイクン@突撃チョッキ
性格:穏やか
特性:プレッシャー
実数値(努力値):207(252)-×-135-110-170(156)-118(100)
技構成:熱湯、凍える風、バークアウト、ミラーコート
ptで唯一、初手対面カイオーガに勝てる可能性がある枠。ボルトロスが悪巧みできなさそうなptに入っている、イベルタルに対する回答でもある。
調整は、12振り50%ジガルデ抜き。ミラコ用にHPを最大限確保し残りD。
主な役割は特殊を相手することだが、倒すことではない。
採用した2つのデバフ技、こごかぜとバクアを駆使して相手特殊エースのダイマをいなし、後続のダイマで処理できるようにすることを狙う。
特に特殊イベルタルはこちらのptにぶっ刺さっており、ミラコも効かないので意気揚々と出てくる。
しかし、いくらイベルタルと言えども、臆病ダイジェット2発でこのスイクンを倒すことは不可能。
スイクン相手にダイマターンを使い切るか、加速を諦めるかの選択を迫ることができる。
そして加速さえ許さなければ、裏に必ずいるダイマエース、ガブリアスかバシャーモが(相手目線)上から殴り倒す。
実際はガブリアスだと上を取られるので、削られることは覚悟しなければならない。
カイオーガにダイマされるとミラコでも絶対に倒せないが、CSのカイオーガがダイマしてくれるならガブリアスが上から叩けるので多少のケアが利く。
もしHCだと、ダイマされたら倒すのは困難だが、スイクンが先制してバクアを入れられるので戦いやすくなる。
ダイマしてくるカイオーガ対面の理想は、カイオーガダイサンダー/スイクンミラコ、カイオーガダイサンダー/ガブバック、カイオーガダイストリーム/スイクンバック。最後のターンにスイクンがやられるのは特に構わない。
この流れでキツいカイオーガを処理できたこともあったので、悪くない判断だったと思う。
君それ珠ダイジェットスイクンだったら3タテだよ?????みたいなプレイングを初手でよくされた。スイクンのエアスラ、そんな知られてないのかなぁ……。
以上、こんな並びでした。
【キツいポケモン】
いつものことなんですが、キツい並びではない時点でお察しですね。
では、紹介していきます。
・黒バドレックス
襷を持たれていると終わります。
スイクンでしか対面で2耐えできませんが、黒バド入りにスイクンを出せないことが多かったです。
・日食ネクロズマ
なんですかこいつ???
ゲンガーが道連れできない場合、ネクロズマのダイマを枯らした上でバシャーモがダイナックルしまくってダイバーンでねじ伏せるしかないんですが、そんな展開起こせるわけがないので無理でした。
・ムゲンダイナ
数はあまり見ませんでしたが、スイクンでしか倒せません。しかしスイクンは出せません。はい。
さっきはスイクンで誤魔化せるみたいな書き方をしましたが、スイクンを受け出しするとアーク→ジェットで加速しながら破壊される恐れがあるので死に出ししていました。
1体捨てた上でスイクンを捨てるので、数的ディスアドがヤバすぎて捲れないことも多々ありました。
・ゼルネアス
無理。
ボルトロスで電磁波を入れて、麻痺バグでも何でもいいので裏の1体を犠牲にダイマを枯らすことができれば、バシャーモやガブリアスが何とかタテることができるかもしれませんね(白目)。
・5世代禁伝くん
あいつらの何がダメって、こちら目線ガブリアスで倒すしかないんですが、うちのガブリアスは上から殴られて死ぬんですよね。1手でも読み外したら負けます。
禁伝だけでこれだけいますが、一般ポケモンもいっぱいです。
・サンダー
一般枠で一番キツいです。
当時はサンダーも何とかなっていましたが、それはオボン持ちの耐久巧みボルトがサンダーに弱くないとか、メガバシャーモが剣舞積めば受からないとか、何ならメガガルーラが破壊するとか、様々な要因があったからです。
めざ飛かめざ氷しかガブへの打点ありませんでしたし。
今はダメです。サンダーのダイジェット→ダイサンダーを耐えられる枠がおらず、仮にバシャーモが先に剣舞できたとしてもダイマされれば倒しきれません。事実ほぼ無理でした。
ゲンガーを初手に当て、ダイマに対してこごかぜを入れ続けて加速を妨害し、バシャーモを投げてダイウォール→ダイバーンで倒すという流れ以外、ダイマサンダーには勝てていません。
1回しか見ませんでしたが致命的でした。エスパーの一貫があるこのptに、ボルトロスの電磁波が効かない高速高打点エスパーはもはやイジメでしたね。
・Gヒヒダルマ
1回しか当たらなかったんですが、ボルトロスのアホが電磁波を外しやがったので3タテされました。
事実スカーフ持ちは電磁波外した瞬間に負けです。
一般枠はマジで数が多すぎて挙げきれないのでこの辺りで切り上げます。
並びまで含めると「あ、これ無理だ」が頻発してました。
【おわりに】
いかがでしたか?
結果としては、15勝14敗でマスボ級に上がることができました。
禁伝がいるため厳しいのは承知の上だったんですが、想定の1.5倍は負けましたね。
ただ、敗因はこちらの技構成や調整にあったというより、環境のパワーがありすぎることによるような印象でした。
あとダイマのシステムですね。そもそも俺が下手くそなのが悪いんですが、あのシステムはポケモンのパワーの差をさらに開いてしまっていると強く思います。ダイマ嫌い。
難しい試みでしたが、想定通りに相手を翻弄できた時の快感もまた良かったので、やっぱりポケモンは面白いですね。
禁伝戦に飽きているので、次も何かふざけたことをすると思います。
ここまで長文を読んでいただき、ありがとうございました。
では、また何かの記事でお会いしましょう。